楽天市場に出店したものの「儲からない」といった口コミを残す会社は少なくありません。これが気になり、楽天市場への出店を躊躇している企業も多いでしょう。本記事では、楽天市場が儲からない・赤字になるといわれる理由を解説し、儲けるためのポイントをわかりやすくご紹介します。
楽天市場への出店は儲からない・赤字になる?
インターネットで口コミを調べると、楽天市場への出店は儲からないと話す会社はそれなりに多く出てきます。しかし、楽天市場の規模は国内トップクラスなので、売り方次第では利益を上げることが可能です。
楽天市場の規模は国内TOPクラス
楽天市場の規模は、国内トップクラスです。2022年度の国内EC流通総額は5兆6301億円で、前年と比較しても約12.3%増えています。出店店舗数は約56,000店舗、商品登録数は3.6億点以上で、ECプラットフォームとしての下地は申し分ありません。
儲かるか儲からないかは店舗による
楽天市場の規模は申し分ありませんが、儲かるか儲からないかは店舗によります。出店すれば儲かるわけではなく、消費者からの注目を浴びるためには工夫が必要です。この後の項目で、儲からないといわれる理由と儲けるためのポイントを解説するので、分析したうえで出店を計画しましょう。
楽天市場への出店が儲からないといわれる5つの理由
楽天市場への出店が儲からないといわれる理由を5つピックアップします。まずは、失敗しがちな原因を把握しておきましょう。
出店にかかる手数料が高く、利益率を上げにくい
月額料金や手数料が高く、利益率が低くなりがちな点が楽天市場のデメリットです。
【楽天市場の料金表】
プラン | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
月額出店料 | 21,450円 | 55,000円 | 110,000円 |
システム利用料 | 3.5%~7.0% | 2.0%~4.5% | 2.0%~4.5% |
※税込み
最大で、月間売上高の7.0%が徴収されてしまいます。なお、料金システムの詳細は【楽天市場への出店にかかる費用とは?プランごとのシミュレーションもご紹介】で解説しておりますので、こちらのページにもご注目ください。
他店との差別化が難しく、価格競争に巻き込まれやすい
楽天市場には約56,000店が出店しており、商品の差別化を図るのが困難です。結果として、価格競争に巻き込まれやすく、利益率が落ちてしまいます。
楽天市場独自のガイドラインに対応する必要がある
楽天市場には独自のガイドラインがあり、違反すると出店停止になる恐れもあります。近年では、送料無料化を強制するルールも登場し、反発を起こす店舗も現れました。また、ルール改定のペースも早く、対応に負担がかかりがちな点にも注意しなければなりません。
運営に手間・コストがかかる
顧客対応や出荷・配送準備などの運営にも、手間やコストがかかります。出店にあたっては、利用料金だけでなく、その他の人的コストにも目を配らなければなりません。
自社の商品・運営・販売戦略に問題がある
楽天市場の問題ではなく、自社の問題で儲からない場合もあります。
【自社の問題例】
商品 | ・入り口商品や看板商品がない・商品ページの作り込みが雑 |
運営 | ・楽天市場の対策ができていない・集客戦略が不十分 |
販売戦略 | ・利益率の計算が不十分・競合調査ができていない |
楽天市場への出店で儲けるための7つのポイント
楽天市場への出店で儲けるためのポイントが7つあります。失敗例も見られる楽天市場への出店ですが、以下のポイントを守れば成功できる確率が上がるでしょう。
事業規模に合ったプランを選ぶ
楽天市場には3つのプランがあり、月額出店料・システム利用料・登録可能商品数・画像容量が異なります。出品数が多い場合は、月額出店料が高いプランを選んだほうが得になる場合が多いため、事業規模に合ったプランを選びましょう。
競合店舗・商品のリサーチを徹底する
競合店舗や商品のリサーチは必須です。店舗そのものを比較する場合は出品数やポイント還元率を、商品そのものを比較する場合は販売価格を分析しましょう。勝算が低い場合は、競争を避けることも検討すべきです。
正確な利益計算をして、販売価格を決める
利益率を正確に検討したうえで、販売価格を決定しましょう。たとえば、店頭での販売価格に合わせた結果、手数料分の赤字が発生し、利益率が下がるというのはよくある失敗例です。
検索結果で上位表示されるよう対策する
キーワードを入力して検索した際に、上位表示されるよう対策しましょう。オウンドメディアのSEOを充実させて流入数を増やす、楽天市場内の広告を活用して表示順位を上げるといった対策が有効です。
商品ページにこだわり、作り込む
ECサイトでは、実際に商品を手に取って観察できないため、顧客は商品ページからさまざまな情報を読み解こうとしています。そのため商品ページにこだわり、作り込むことも重要なポイントとして意識しましょう。
たとえば、複数の角度から画像を掲載したり、実際にその商品を使っているところをイメージしやすい画像を追加したりといった対策は効果的です。具体的なセールスポイントや、自店で購入すると顧客にとって何がメリットなのかといった点も、積極的に訴求しましょう。
入り口商品・売れ筋商品を作る
入り口商品・看板商品を作ることで、必然的に店舗で取り扱うその他の商品にも注目が集まります。また、会社自体のブランディングにつなげることも可能です。流行している商品や需要の高い商品に目を付け、楽天市場対策用の商品を導入することも意識しましょう。
クーポン・ポイント変倍・ギフト配送などの対策をする
他店との差別化を図るうえでは、クーポンの配布やポイントアップキャンペーンの実施、ギフト配送への対応などの対策が効果的です。同じ商品を購入するにしても、他店よりもお得であること、その他のメリットがあることが伝わると、コンバージョンが上がる可能性が高まります。
楽天市場への出店で儲けたいならプロに依頼するのもおすすめ
楽天市場への出店には、さまざまな対策が必要です。出店に失敗せず、儲ける確率を少しでも高めたいなら、集客対策や運営をプロに依頼しましょう。専門家のサポートを受け、ノウハウを借りながら楽天市場を利用することで、競合他社を寄せ付けない強い運営が可能になります。
まとめ
楽天市場への出店に失敗する会社も存在しますが、「なぜ失敗するのか」「どうすれば成功しやすいのか」を把握したうえで運営すると、成功率を高められます。SEOや売れる商品作りなどを自社で進めるのが難しい場合はプロに依頼し、サポートを受けましょう。
CCMLABOの運営会社「アイビーシステム株式会社」では、博報堂DYグループの強固な基盤を活かして、確かな分析・提案を行います。ECサイトの立ち上げから運営までを幅広くカバー・サポートできますので、楽天市場への出店を成功に導きたい企業担当者様はぜひ当社にご相談ください。