BIツールのダッシュボードって何?レポートとの違いや機能、デザイン方法を解説

article_052 いまさら聞けないマーケティング用語

BIツールの機能に「ダッシュボード」があります。この機能はどのようなもので、混同されやすい「レポート」とはどういった違いがあるのでしょうか。今回は、クラウドソーシングサイトでBIツールの作成を依頼する際の、ダッシュボードをデザインする流れ・コツも交えながら詳しく解説します。

BIツールのダッシュボードとは

そもそもBI(Business Intelligence)ツールとは、企業内で蓄積しているデータを集約したうえで、分析・可視化するために使うツールを指します。ダッシュボードは、BIツールの中でもとくに頻繁に使用する機能です。まずは、ダッシュボードがどのような機能なのか、概要をわかりやすく解説します。

リアルタイムな分析結果を1つの画面で確認できる

ダッシュボードは、BIツールによって分析された結果を1つの画面にまとめて表示する機能です。分析結果は図やグラフなどでわかりやすく表示されるため、効率よくデータを確認できます。また、分析結果はリアルタイムで更新されるため、常に最新の状態を把握できることも特徴の1つです。

直感的にわかりやすい表示になっている

先述したとおり、ダッシュボードには折れ線グラフや円グラフなどを用いた分析結果が表示されます。数字や文字ばかりが羅列された資料とは違い、直感的にわかりやすく表示されることがダッシュボードのメリットです。

BIツールのダッシュボードとレポートの違い

BIツールには、ダッシュボードのほかにレポート機能もあり、以下のように特徴が異なります。

【ダッシュボードとレポートの違い】

種類特徴
ダッシュボード分析結果が1画面にわかりやすく表示される
レポート分析結果を定型化したレポートとして出力できる

どちらも、分析結果をまとめる機能であることは変わりません。ダッシュボードはより直感的、レポートはより実証的な表示内容となるため、シーンに合わせて使い分けると良いでしょう。

BIツールのダッシュボードの主な機能

BIツールのダッシュボードの機能としてご紹介できるのは、主に3点です。それぞれの機能を具体的に解説するので、ダッシュボードの使い道を細かく確認してみましょう。

異常値アラート機能

設定した数値を超過すると、アラート通知が届く機能です。基準値は自社で決めることができ、必要に応じて変更できます。予想外の出来事が起きた際に異常を素早く察知でき、早急に対処しやすくなることがメリットです。

データ絞り込み機能

表示するデータの内容を絞り込める機能です。必要な情報だけをダッシュボードに掲載でき、不要な情報はすべて省けます。多くのジャンルの商品やサービスを販売している企業や、期間限定の商品・サービスを取り扱っている企業にとっては、とくに魅力的な機能です。

詳細表示機能

BIツールの分析によって表示された情報を、さらに深く分析するための機能です。たとえば、ダッシュボードに1ヶ月分の売上金が表示されているとしましょう。この詳細を表示することにより、購入者の年齢や性別、地域ごとの売上などを細かく確認できます。

BIツールのダッシュボードをデザインする流れ・コツ

BIツールは、クラウドソーシングサイトなどで作成を依頼することも可能です。自社で使いやすいダッシュボードのデザインもできるため、その際の流れやコツを4つのステップに分けて解説します。

目的を明確にする

まずは、ダッシュボードを作成する目的を明確にしましょう。売上について可視化したいのか、社員の実績を可視化したいのかなどにより、ダッシュボードに表示する内容が異なります。分析結果の見やすさというダッシュボードの長所を最大限に活かすために、何を分析したいのかといった主たるテーマを決めることが大切です。

必要な情報を整理する

目的を明確にした後は、必要な情報を整理しましょう。たとえば売上について可視化したい場合、過去の売上全体を分析したいのか、それとも月や曜日ごとのデータを分析したいのかなど、目的によって必要な情報が異なります。これを明確にすることで、より見やすくて使いやすいダッシュボードを設計することが可能になるのです。

分析結果の表示方法を決める

分析結果をどのように表示するのかを決めましょう。たとえばグラフ1つをとっても、その種類は以下のようにさまざまです。

<主なグラフの種類>

  • 棒グラフ
  • 折れ線グラフ
  • 円グラフ、等

分析したいデータの内容により、見やすいグラフの種類が異なりますので、分析結果の表示方法も明確に決めておきましょう。なお、ダッシュボードでは、分析するデータごとにグラフの種類を変えられます。そのため、すべてを同じ形式のグラフにする必要はなく、柔軟な設定が可能です。

配色やレイアウト調整する

ダッシュボードの見やすさを追求するためには、配色やレイアウトの調整も欠かせません。配色を決める場合のおすすめは、1画面につき3色以内にまとめてシンプルに表示させることです。細かく色分けをしすぎると、何を見ると良いのかがわかりにくくなるため、むしろ分析結果が見にくくなってしまいます。

レイアウトにおいて重視すると良いのは、グラフの配置です。グラフごとにサイズを設定できるため、より重要なグラフは他のグラフよりも、ひと回り大きく表示させると良いでしょう。また、関連するグラフ同士を隣り合わせに設置することで比較しやすくなり、より見やすいダッシュボードに仕上げられます。

BIツールのダッシュボードを導入する際の注意点

BIツールのダッシュボードを導入する際に注意すべきなのは、データ入力やレイアウトの作成に時間と手間がかかりやすいことです。また、大前提として正確な情報を入力しなければ、正しいデータ分析を行えません。自社でダッシュボードを導入するのが困難と感じた場合は、専門会社やクラウドソーシングサイトなどに作成を委託することをおすすめします。

まとめ

BIツールのダッシュボードとは、リアルタイムな分析結果を直感的にわかりやすく表示させる機能です。データの絞り込みや詳細表示、異常値アラートといった機能を活かせますが、データ入力やレイアウトの作成には時間と手間がかかります。正確なデータ運用を行うためにも、BIツール制作は専門会社に委託するのがおすすめです。

BIツールの導入は、CCMLABOの運営会社「アイビーシステム株式会社」にお任せください。クライアントがお望みになるデザインの、ダッシュボード機能を搭載したBIツールのご提供により、業務拡大・業績改善に向けたサポートをお約束いたします。

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