ECサイトの売上を増加させる「分析」とは？方法・役立つ5つのツールを紹介
自社ECサイトを用意したあと、何が好調なのか、何が課題なのかを分析したいと考える方は多いはずです。また、ECサイトの分析が必要かどうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
結論として、ECサイトを的確に分析すれば、今以上に売上を増加させることが可能です。
今回は、ECサイトの分析方法を解説し、さらに分析に役立つ5つのツールもご紹介します。ECサイトの売上アップには適切な分析が欠かせません。アウトソーシングも選択肢に含めながら、自社のECサイトをレベルアップさせましょう。
ECサイトを分析することで、売上増加につながる
ECサイトの売上増加に向けて欠かせないのが、分析作業です。たとえばアクセス解析を行うだけでも、ユーザーの属性や行動、ページごとのアクセス数などの情報を把握できます。これにより、どんなユーザーが何を求めてページに辿り着いたのか分析できるのです。
また、ページごとのコンバージョン率やユーザーが離脱するまでの時間を知ることもできます。ユーザーのニーズを掴むと同時に、ECサイトが抱えている課題を見つけられるため、弱点を克服してサイトを強化できることもメリットです。
ECサイトの分析において重要な4つのKPI
ECサイトの分析では、主に以下4点のKPIに注目しましょう。
売上
計算式は「セッション数×CVR×単価」です。引き算を含まないため、いずれか1つの要素を伸ばすだけでも売上増加につながります。
リピート率
リピート率が低い場合、魅力を感じてもらえないECサイトに仕上がっている可能性が高いでしょう。
スクロール率
ユーザーがページ内のどこまで閲覧したかを把握します。見てもらいたい場所まで到達しているかどうかを判断して、サイトの改良を行いましょう。
流入元
キーワードを使った検索からECサイトに到着しているのか、特定のサイトに貼ったリンクからECサイトに到着しているのか、その割合を調べます。
【全3Step】ECサイトの分析方法
ECサイトの分析は3つの手順で行います。
・Step1：アクセス解析をする
・Step2：データを分析し、改善すべきポイントを明確にする
・Step3：売上増加につながる施策を導き出す
ステップごとに詳細を見ていきましょう。
Step1：アクセス解析をする
最初のステップは、アクセス解析です。
新規なのかリピートなのか、流入元はどこなのか、何のデバイスからアクセスしているのかといった点を解析し、次の分析につなげましょう。
Step2：データを分析し、改善すべきポイントを明確にする
データの収集が完了したら、分析作業に移ります。
ここで収集した数字を使い、KPIの計算などを行いましょう。改善点を明確にすることで、その後の方向性を確定させられるのです。
Step3：売上増加につながる施策を導き出す
明確にした改善点を見つめ直し、新しい施策を考案します。
既存顧客に訴えかけたほうが効果的なのか、新規顧客を発掘することに力を入れるべきなのかなど、考えるべきことは山積みです。客観的な視点も必要なので、コンサルティングを受けることも視野に入れるとよいでしょう。
ECサイトの分析に役立つ5つのツール
ECサイトの分析が重要なことを理解しても、具体的にどんなツールを使うと便利なのかわからないという方がほとんどなはずです。
そこで、ECサイトの分析に役立つ5つのツールをご紹介します。
・Google Analytics（グーグルアナリティクス）
・Google Search Console（グーグルサーチコンソール）
・Googleデータポータル
・User insight（ユーザーインサイト）
・Mieruca
それぞれの特徴や課金の有無なども含めてチェックしてみましょう。
Google Analytics（グーグルアナリティクス）
サイト運営において必須といえるツールが「Google Analytics」です。
アカウント作成後にトラッキングコードを取得してサイト内に埋め込むだけで、アクセス解析できます。顧客から集客、行動に至るまで、さまざまな指標・データを細かく収集可能です。
基本的には無料で使えるツールですが、一部機能は有料に設定されています。前述した流入元や離脱率をはじめ、アクセスしているデバイスの解析も可能です。質の高い分析をするうえで、まずは活用すべき基本のツールといえるでしょう。
Google Search Console（グーグルサーチコンソール）
前述したアナリティクスはサイト訪問後のデータを収集するツールですが、Google Search Consoleは訪問前のデータを収集できます。
Google検索で表示される回数やクック数を分析し、アナリティクスとの連動も可能です。無料サービスであり、料金はかかりません。
Googleデータポータル
こちらもGoogleが提供する無料ツールです。アナリティクスによって収集したデータを表やグラフにまとめ直し、可視化できるという特徴があります。また、データをGoogleスプレッドシートに出力して、スタッフ間で簡単に共有できることもメリットです。
User insight（ユーザーインサイト）
ECサイトにおけるユーザーの行動を、ヒートマップにして可視化できることが特徴的です。ユーザーが動かしたマウスをトラッキングすることで、ユーザーの心理を把握できます。
有料ツールですが、ユーザーが離脱したポイントも正確に判断できるため、価格に見合うメリットを感じられるでしょう。
Mieruca
コンバージョン率アップに向けて足りないコンテンツを可視化したり、SEO対策に向けたトピックやキーワードを発掘したりするツールと、ヒートマップを可視化するツールの2種類がリリースされています。サイトごとの課題を確認したうえで、どちらを選ぶか、それとも両方を選ぶかを検討するとよいでしょう。
料金は無料トライアルが用意されていますが、原則として有料です。大手企業の導入事例も多く、導入後には担当者からのコンサルティングを受けられたり、各種セミナーに参加できたりといった特典も用意されています。
まとめ
ECサイトの売上を増加させるためには、分析が重要です。まずは4つのKPIを意識しながら分析を行い、改善点を明確にしましょう。
その後は売上増加を実現させるための施策を考慮することになるのですが、この場面ではより正確な施策を打ち出すために、コンサルティングを受けることをおすすめします。
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